中古車輸出コラム

Car Export Column

中古車販売の歴史
 今回は意外と知らない中古車販売の歴史について考察します。
何時の時代から中古車というマーケットが誕生して、時代とともにどのように変化していったのでしょうか。

 戦後いわゆる高度成長期の時代、新車販売を華々しくメーカー系列販売会社(ディーラー)が担いますが、まだ中古車販売業という業態は無いに等しい存在でした。
自動車メーカーは、新車を販売することが第一優先でしたので、新車を販売するために顧客乗っていた車を下取りする事が始まりです。
デーラーでは、人員もパワーも新車販売に注がれていましたから、中古車を販売する機能は持ち合わせていませんでしたので、地場の中古車販売業者に引き取られて行きました。

 この頃の中古車はいわゆる展示会場のみで販売されました。
中古車を買いたいユーザは、展示場まで足を運び、その中かから選ぶ方式です。気に入った車が無ければ、他の展示場をめぐるという時代が暫く続きました。

 1980年代になるとやっと中古車情報誌が創刊さます。ユーザは雑誌を購入して、欲しい車にターゲットを絞り探す・比べるという方式に変化していきます。あるものの中から選ぶではなく、探すへの変化です。
いまのインターネット時代でも基本的には、欲しいものを探すの原型がこの時代から始まりました。

 中古車業界では、1970年代になると、JUなどの中古車販売組合が各地で設立され、組合員間で中古車を売り買いするメカニズムが確率されました。
その後、JAAなどの企業型会員制オークションが始まり、より多くの関係者が中古車を扱うことが可能になりました。

 そして、中古車買取専門店が出現します。
新車の購入は、メンテナンスや信頼などを考えると何処でもいいという訳にはいきませんが、乗っていた車を売る場合、高く買い取ってくれれば良いとユーザが増え始め、ディーラーとの天秤が始まります。

中古車市場で人気のある車であれば、中古車買取専門店の方が高く買い取ってくれます。それは、中古車買取専門店が市場の価格を知っているから可能となります。

 この価格差を上手く利用しているのが再オークション、いわゆる回し屋です。情報を武器に実弾を仕入れて転売する。商社と同じですね。

 今では、個人でもインターネットオークションに複数同時に参加できますので、欲しい車を入手できる手段は広がっています。
その分、競争率も高いですから、人気車種の確保が課題となります。オークションの落札は平均20秒ですから神経がすり減りますね。。。

 中古車輸出を手掛ける私たちにとって、中古車販売の歴史と未来は切っても切り離せない関係にあります。
今は価格決定権は出展者にありますが、中古車販売並びに、中古車輸出においても、顧客がある程度価格を決定する入札形式、さらに中古車があまり余る状況になると顧客が完全に決定権を持つ応札形式まで移行する可能性もあります。

中古車輸出を行う当事者は今後の未来像を自ら予測することも重要そうです。